概要

令和7年9月10日、厚生労働省は「介護保険最新情報Vol.1420」を発出し、「適切なケアマネジメント手法の策定、普及推進に向けた調査研究事業（令和6年度老人保健健康増進等事業）」の成果物として、『手引き その3』および『はじめての「適切なケアマネジメント手法」実践ガイド』を公開しました。

詳細は介護保険最新情報Vol.1420をご確認ください。

手引きその3の内容

新たに公開された『手引きその3』では、「疾患別ケア」を中心に多職種連携での実践活用を意識した内容がまとめられています。これまでの『手引きその1・その2』とあわせて、ケアマネジメントにおける実践的支援の理解を深めることを目的としています。

実践ガイドの概要

『はじめての「適切なケアマネジメント手法」実践ガイド』は、ケアマネジメント実践の具体例を提示した教材です。

• 世帯類型別（独居世帯編・高齢者のみ世帯編）で構成され、場面ごとに着目すべき項目や支援方法を示しています。
• 活用前に「考え方編」「使い方編」の説明書を確認することで、より効果的な学習・研修が可能です。
• 日本総合研究所のウェブサイトでは、関連資料（手引き1・2、概要版等）も公開されています。

参考：厚生労働省HP・日本総研HP

対応のポイント

自治体や事業所は、公開された手引き・実践ガイドを積極的に研修や事例検討に活用し、ケアマネジャーの支援技術やアセスメント力の底上げを図ることが重要です。特に、疾患別ケアや世帯構成に応じた対応力の強化を目的に、現場研修や地域連携研修の教材として活用が推奨されます。

まとめ

本通知は、ケアマネジャーがより実践的かつ科学的根拠に基づくケアマネジメントを行えるよう支援するものです。新たに公開された手引きと実践ガイドは、介護支援専門員の育成や地域包括ケアの推進に資する内容となっており、現場での活用が強く期待されます。