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【介護保険最新情報Vol.1388】要点を解説
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概要
厚生労働省は、令和7年度において「介護現場の生産性向上に関する普及加速化事業」を実施することを公表しました。ICTや介護ロボットの活用を含む業務改善を広く普及させることが目的で、介護事業所の経営層や現場職員を対象としたオンラインセミナーが開催されます。
生産性向上の取組の第一歩となる「ビギナーセミナー」と、実行計画作成を支援する「フォローアップセミナー」が予定されています。
詳細は厚労省の介護保険最新情報Vol.1388をご確認ください。
生産性向上ビギナーセミナー
西日本と東日本の2地域に分け計6回開催されるオンラインセミナー。介護業界の生産性向上に向けた基本的な知識や実践例を学ぶ機会となります。
- 期間:令和7年6月27日~7月28日
- 対象:介護事業所(通所・施設等)の経営者・職員、自治体職員、支援センター等
- 申込条件:誰でも参加可能
- 内容:生産性向上ガイドラインの解説、事業所の取組事例紹介、実行計画作成に向けた基礎講義など
- 開催方法:Zoomによるリアルタイム配信。各地域に対応した日程で実施
フォローアップセミナー
全国の都道府県を対象に東西2地域に分け、全2回のプログラムを各地域3セット、計6セット開催。
グループワークを中心に、実行計画の作成や効果の振り返りを通じて実践力を高める内容です。成果報告提出をした事業所には修了証発行が予定されており、先進的なモデル事業所としての展開が期待されます。
- 期間:令和7年8月4日~11月4日
- 対象:生産性向上に継続して取り組む意思のある事業所(2名以上で参加)
- 申込条件:過去のビギナーセミナーの参加または動画視聴済であること
- 内容:グループワーク形式で実行計画の作成支援と振り返りを実施。修了証の発行および成果発表の機会もあり
- 開催方法:オンライン開催(Zoom)
対応のポイント
- 各セミナーには事前申込が必要です。開催日だけでなく申込締切日も確認しましょう。
- 経営層と現場職員が協力して参加することが求められます。
- セミナー内容は、ICT活用や業務改善のヒントとなるため、参加後の実行計画への反映が重要です。
- 介護ソフトや記録方式、勤務体制の見直しなど、日々の業務に活用できる視点が多数含まれています。
まとめ
このセミナーは、国が推進する「介護現場の生産性向上」を現場に定着させる第一歩となる重要な取組です。経営層と職員が一体となって参加し、今後の業務改善やICT導入の検討材料として活用することが求められます。参加は無料のため、対象となる事業所は積極的に申込・受講を検討しましょう。特に、LIFE対応や加算算定に伴う業務の効率化に取り組む事業所にとって有益な内容です。