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介護コラム
クラウド型の介護ソフトとは?メリットや導入方法を解説!
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介護ソフトを調べていると「クラウド」という用語が、頻繁に出てきてはいないでしょうか?介護ソフトの機能や価格帯は、ソフト会社によって異なりますが、それ以前にインターネット経由で動作するのか、パソコンへのインストールが必要なのか、など動作環境にも大きな違いがあります。
そのため、検討している介護ソフトに十分な機能が備わっており、料金面が予算内に収まっていても動作環境の違いによっては、想定している運用ができないこともあります。つまり介護ソフトを検討するうえでクラウド型なのかパッケージ型なのかに十分留意する必要があります。
この記事を読むことで、クラウド型の介護ソフトについて理解でき、他タイプとの違いや、クラウド型のメリットデメリット、導入の流れについて知ることができます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
クラウド型とは?
クラウド型とは、オンライン上で提供されているサービスを、インターネットを通じて利用するサービスのことです。介護ソフトに限らず様々なソフトやサービスで利用されている仕組みです。介護ソフト以外では「Facebook」「X(旧Twitter)」などのSNSや、「Gmail」などのwebメールがクラウド型サービスの代表例です。
ちなみに、クラウドは英語の「雲(Cloud)」からきており、由来は諸説ありますが「実体のないもの」「不特定」などから連想してクラウドと呼ばれています。
クラウド型の介護ソフトとは?
クラウド型の介護ソフトとは、介護ソフト会社の提供するシステムをインターネットを介して利用するソフトの事です。つまり、今使っているパソコンやスマートフォンのwebブラウザから、介護ソフトのログイン画面を開き、IDやパスワードを入力し利用することができます。
この時、データはパソコンやスマートフォンではなく、インターネットつまりクラウド上に保存されているため、どの端末から介護ソフトにログインしても同じデータを見ることができます。そのため、インターネットにさえ繋がっていれば端末問わずすぐに介護ソフトを使用することができます。
クラウド型以外の介護ソフトは?
クラウド型介護ソフトの対比として「パッケージ型」と呼ばれる介護ソフトがよく挙げられます。介護ソフトにはクラウド型以外にも、いくつかのタイプがあるのでそれぞれ紹介していきます。
パッケージ型
パッケージ型の介護ソフトとは、インターネットを介さずに、パソコンに直接インストールして利用するタイプのソフトウェアです。インターネット環境がなくても使用可能で、データは利用するパソコン内に保存されるため、セキュリティ面で安心感があります。
一方で、インストールのされているパソコンでしか介護ソフトを利用できず、利用端末を増やす場合には、追加でソフトを購入しインストールが必要なため、複数端末での利用や、外出先からの利用には不向きです。また、ソフトウェアのバージョンアップ時には追加費用が発生することもあります。
アプリ
クラウド型とパッケージ型以外に、アプリとして運用できる介護ソフトもあります。「App Store」や「Google Play」などからインストールすることで利用できます。
主に介護記録に特化しており「介護記録アプリ」などと呼ばれることもあります。介護保険請求や計画書の作成には対応していないため、請求機能や計画書作成機能が必要な場合、別途介護ソフトの導入や連動が必要となります。
クラウド型とパッケージ型の違いは?
クラウド型とパッケージ型の介護ソフトでは、価格帯や運用方法が大きく異なります。介護ソフトを選定するうえでまずは「クラウド型」がいいのか「パッケージ型」がいいのかを検討し選定を進めることで、スムーズに選定を進めることができます。
クラウド型介護ソフトは、インターネット環境があれば場所や端末を問わず運用することができます。そのため複数台での運用やタブレット、スマートフォンでも操作ができ、外出先からケアプランの確認や記録を行うことも可能です。介護ソフトを複数人で運用したい場合やテレワーク、外出先からの記録などに対応したい場合は、クラウド型介護ソフトがおすすめです。
一方、パッケージ型介護ソフトは外部のネットワークからアクセスすることができないため、情報漏洩のリスクが低く、セキュリティ面を最重要視する場合はパッケージ型の介護ソフトがおすすめです。しかし、パッケージ型の介護ソフトは特定のパソコンでしか操作ができません。外出先からの操作やタブレットでの運用が必要な場合は、別に対応している介護ソフトの導入が必要となる点に注意が必要です。
その他にも、料金面や契約形態についても大きな差があり、事業所の想定する運用方法に合わせて検討する必要があります。
クラウド型介護ソフトのメリット
介護ソフトは大きく分けるとクラウド型とパッケージ型に大別されますが、現在主流となっているのはクラウド型の介護ソフトです。その背景としては、インターネット環境さえあれば運用できる手軽さや、導入費用が安価に済むことなどがあります。
また情報漏洩のリスクに関しても、ログインパスワードの定期的な更新など運用ルールを定めることにより、十分に対策を行うことができます。
以下で、クラウド型介護ソフトのメリットを詳しく解説していきます。
場所や端末問わず利用可能
クラウド型の介護ソフトは、パソコンへのインストールが不要でインターネット環境さえあればどこからでも運用できます。外出先や自宅からでも操作できるため、ヘルパーが外出先からスマートフォンで操作したり、ケアマネージャーが自宅のパソコンで、テレワークを行うことも可能です。
また、クラウド型の介護ソフトは、タブレットでも操作ができます。例えばデイサービスのような施設では、タブレットで利用者のバイタルの測定と実績の登録を行い、パソコンでは実績の集計と請求業務を行う、といった使い分けもできます。
導入・運用費用が安価
多くのクラウド型の介護ソフトでは、初期費用が必要なく毎月のシステム利用料を支払う事で介護ソフトを利用できます。利用料もソフト会社によっては1万円〜数千円に抑えられているため、開設して間もない事業所や、利用者数が少なく介護ソフトに費用をかけられない事業所にはおすすめです。
また、クラウド型はインターネットを介して利用するため、パソコンの台数を増やしても追加の費用が発生しない場合もあります。複数台、複数人での運用がある際、クラウド型の介護ソフトを導入することにより、運用費用を大幅に抑えることができます。
パソコンが壊れてもデータの復元が可能
クラウド型の場合、介護ソフトのデータはパソコンでなくインターネット上に保存されるため、使っているパソコンが故障し買い替えた際でもデータの復元が可能です。
介護ソフトには利用者の住所、電話番号などの個人情報から、ケアプラン、介護記録など多くのデータが保存されています。災害や故障などでパソコンが壊れデータが破損してしまうと、通常通りのサービス運営が行えない可能性もあるため、データの保存方法については十分に注意する必要があります。
インストール、バージョンアップ作業が不要
パッケージ型では購入した介護ソフトを自身のパソコンへインストールする必要があります。また、3年に一度行われる介護報酬改定や、システム改修の度に、バージョンアップの作業を自身で行うため、パソコンに不慣れな人では難しく感じることもあります。
一方、クラウド型の介護ソフトであればパソコンへのインストールは必要なく、バージョンアップもソフト会社がインターネットを通じて一括で行うため、自身で作業する必要は一切ありません。また、バージョンアップ費用が無料の介護ソフトもあるため、費用面での負担も少ないのが特徴です。
クラウド型介護ソフトのデメリット
クラウド型には多くのメリットがありますが、運用するうえで注意すべき点もいくつかあります。正しく理解した上で検討するようにしましょう。
インターネット環境が必要
クラウド型の介護ソフトを利用するには、常にインターネット環境が必要となります。事業所内にインターネット環境がない場合は事前に準備をしましょう。また、インターネットを介して動作するため、介護ソフトによって、アクセスの集中する請求期間などは、動作が遅くなることもあります。無料体験を行っている介護ソフトも多いので、請求期間に体験を行い、問題なく動作するかを確認しておくといいでしょう。
十分なセキュリティ対策が必要
インターネット環境があればどこからでもログインが可能な反面、ログインに必要なID、パスワードを知っている人であれば、どこからでも情報を閲覧できてしまいます。そのためパスワードの厳重な管理や、定期的な更新など十分なセキュリティ対策が必要になります。
また、「一般の職員には請求情報を見せないようにしたい」など、細かいセキュリティ対策が必要な場合は、アカウントごとに操作や閲覧の権限を変更できる介護ソフトがおすすめです。
クラウド型介護ソフトの導入方法
これまでクラウドの概要やメリット、デメリットについて解説しましたが、実際に導入するための流れや方法について解説します。
介護ソフトの概要を調べる
まずは、介護ソフトが「クラウド型」なのか「パッケージ型」なのかを精査する必要があります。介護ソフト会社のホームページやパンフレットで確認しましょう。
また、ホームページ等に明記されていない場合や「一部機能に限り」と限定されている場合もあります。検討している介護ソフトが「完全クラウド型」なのか「一部クラウド対応」なのかにも注意が必要です。
無料体験を行う
介護ソフトによっては、無料体験を行っていることもあります。クラウド型の介護ソフトであればソフト会社に問い合わせる事で、ログイン画面のURLとID、パスワードが発行されすぐに無料体験が可能です。
クラウド型の介護ソフトはインターネットを介して動作するため、事業所のインターネット環境で十分に動作するか、請求期間などのアクセスが集中するタイミングでも、スムーズに操作できるか、などについても確認をしてください。
操作説明を受ける
導入したは良いものの想定していた機能が無かったり、職員が使いこなせないといった事にならないよう、しっかりと操作説明を受ける必要があります。
また、操作説明の回数や方法が定められているケースもあるため、事前に詳細を確認しておくといいでしょう。
おすすめのクラウド型介護ソフト
クラウド型の介護ソフトは多数ありますが、以下のような事業所には「まもる君クラウド」がおすすめです
- 初めて介護ソフトを導入する
- 安価なクラウド型の介護ソフトがいい
- 操作が簡単な介護ソフトがいい
- パソコンやスマートフォンが苦手な職員が多い
- 請求から計画書、介護記録までひとつのソフトで管理したい
- タブレットやスマートフォンからでも操作をしたい
まもる君クラウドなら、月額7,800円(税別)~ご利用でき、請求機能はもちろん計画書や介護記録など必要な機能を一気通貫で管理していただけます。
また、情報セキュリティの国際規格であるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得しており、セキュリティ面においても十分な対策を行っています。
無料体験は60日間で最短即日で開始していただけ、操作説明は回数制限なく、何度でも実施しています。
まとめ
介護ソフトは事業所の業務効率化にとって大きな効果を発揮します。クラウド型の介護ソフトなら安価に導入でき、場所や端末を問わず利用できるため、介護事業所に広く利用されています。
介護ソフトを検討するにあたって価格面や機能面も大切になりますが、「クラウド型」か「パッケージ型」かによって運用方法が大きく異なるため、まずは事業所にとってどちらの運用方法が最適かを検討し選定を進めるといいでしょう。
本記事を参考に是非クラウド型の介護ソフトを検討してみてはいかがでしょう。